Pure-FTPd の Google Compute Engine 向けの設定
Update: 2019-03-16
クラウドで FTP サーバを動かす用があって、 Google Compute Engine に Pure-FTPd を入れてみました。
なぜ Pure-FTPd を選んだのかというと、 ProFTPD や vsftpd よりセキュアだとされていて ( Evaluating FTP Servers: ProFTPd vs PureFTPd vs vsftpd | systemBash ) 、 chroot した仮想ユーザの設定が楽だからです。 インストールの基本的な手順は Setup Pure-FTPd With TLS on Debian 9 を参考にしました。
Google Cloud や AWS などのクラウド環境の場合、以下の追加の設定が必要です。
Firewall のポートの穴あけ
Port 21 の他、 PassivePortRange に設定したポートの穴を開ける必要があります。 Passive ではないモードも使うのなら 20 も必要かな。 詳しくは、それぞれのクラウドサービスのマニュアルを見てください。
External IP
Google Compute Engine の場合、
sudo ifconfig
とかしたときに表示される Internal IP と、
外から接続するときに使う External IP が異なります。
Passive 接続する FTP クライアントにその External IP
を明示的に教えてあげないとダメな場合があります。
そのあたりの動作は FTP クライアントによって違うようで、
明示的に教えてあげなくても、最初に接続した External IP を使うクライアントもあります。
そうでない場合、どうも Internal IP に接続しようとしてしまうようです。
設定は簡単で、
/etc/pure-ftpd/conf/ForcePassiveIP
というファイルを無ければ追加して External IP を記載すればいいです。
設定の反映のために sudo service pure-ftpd restart
してください。
( Enable passive mode for Pure-ftpd on AWS )
Tag: Pure-FTPd Cloud