日本の政治のどこに3極あるの?
Update: 2012-12-16
民主・国民新 96%、自民・たち 95%、公明 94% …… 2012年7月から11月までの参議院の議決の賛成率です。今日、12月16日の総選挙の後、よほどのことが無い限り、この3党のうちのどれかが政権に就くことになります。この数字だけを見ると、どうなってもあまり変わり映えはしないような気がします。
集計の詳細はこちらです。集計ミスがあったらごめんなさい。結果に大きな違いは出ないとは思いますが。
https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0AlF9Q0eVcd6HdDJSV0h1cU0zYzlOT1lfSVI0THJaMmc
衆議院ではなく参議院で集計したのは、押しボタン投票をしていて容易に数字がわかるからです。
集計の起点を2012年7月27日からとしているのは、この日の議決から国民の生活が第一とみどりの風が会派として登場していて、おおむね総選挙の党派の構成に近いかたちになっているからです。維新は。。。私は東京に住んでるもので。。。みんなたちあがれくらいのところかと思っているのですが。。。
賛成率で見ると、おおむね3つのグループに分かれます。
- 90% 以上 …… 民自公国た
- 60〜80% …… いろいろ(まとめすぎ失礼 m( )m )
- 50% 以下 …… 共社
機械的に集計していますし、大きな課題の中には先送りにされているものもあるので単純にこの数値が政策の一致の度合いを表すわけではありませんが、それにしてもきれいな数字が出ています。いろいろ(まとめすぎ失礼 m( )m )の議員の多くは民自のどちらかからはみ出した人たちです。どちらかからはみ出して、どちらかに移動したりはせず、どちらでもないになっています。で、その人達の賛成率は、民自の間くらいになっていたりはしません。
私には、民自公が一つのグループになっているようにしか思えないのです。もちろん、この数字だけではなく、例えば野田首相の「安全保障の問題が絡むので、簡単に原発ゼロとは言えない」 http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-502379.html?mg=inert-wsj あたりで、原発のことに限らず基本的な体制の柱を変える気は無いのだろうなと思っていたりもします。
昔々、小沢一郎氏が『日本改造計画』p.69 に小選挙区制度の利点について書いています。
- 国の基本理念を同じくする二大政党制が確立しやすくなる
- 政権交代が起きやすくなる
そうなっていたのではないかな。今、本人がそこにいないだけで。見込み違いは以下の2点のどちらか、もしくは両方ということになります。程度の問題なので片方でも両方でもどっちでもいいです。
- 「選挙民が均質で、それほど思想的にかけ離れていな」 (p.69) いわけではなかった。
- 二大政党の理念の収斂が本人の想像以上に進んだ。
それに加えて、『日本改造計画』よりも前の時代ほどではないにしても国連と米国の方向が一致しなくなってしまって、うまくいかないことばかりだと思うのですが、私は、全体としてうまくいかなくてよかったなと思っています。大連立とか言い出したときは「うわ、最悪」という感じでしたがそれも不発に終わりましたし。
それはおいといて、『日本改造計画』を引き合いに出したのはわかりやすいからに過ぎませんし、そんなことより、日本で短命内閣が続いたのはこれが初めてではありません。
首相官邸 内閣総理大臣一覧
http://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/ichiran.html
昭和11年から16年まで、今とあまりかわらないような短命内閣が続いた時期がありました。その後、東条内閣ができて開戦となるわけです。第一次世界大戦は勝った側で、その後支配圏を広げていったはずですが、でも、何かがうまくいってなかったのですね。