「『たちあがれ日本』結党宣言」について
Update: 2010-04-10
文藝春秋 2010年年 5月号に、与謝野馨・園田博之の連名で 「『たちあがれ日本』結党宣言」が掲載されました。現在マスコミでは「平沼新党」と呼ばれ、石原慎太郎の関与が取りざたされています。この「宣言」がたちあがれ日本党(以下、たれぽん党)全体が一致する認識を示すものかどうかはわかりません。しかしながら、石原&平沼のロマン溢れる文章を読むのは御免被りたいので、この、与謝野&園田の「宣言」だけを読むので勘弁させていただこうと思います。
自民党政治については「自民党政治に対する長年の不満が鬱積し、その限界が臨界点に達した」と述べています。何が不満だったのかについて一つのことしか書いていません。「しがらみや馴れ合いが蔓延していた」ことです。
自民党の政策については「それなりにきちんとした」ものをもち、多岐にわたる複雑な政策体系を微妙なバランスを勘案しながら「国民にとってよりよいと思える解決策を見いだしてきた」としています。また、「財政規律」という言葉を使い、民主党だけでなく自民党内の「上げ潮派」も併せて「消費税の引き上げなしに財政再建が可能であるという幻想を振りまく」と批判しています。
どうも、自民党内の「財政規律派」としての主張を示しただけのようにしか見えないのです。
新聞報道によると、亀井静香氏が「平沼氏は郵政民営化反対と消費税上げ反対で私と同一歩調をとり、積極財政派でもあった。与謝野氏と逆に近い立場だ。2人が手を組んで私はキョトンとしている」と述べていたそうです。
消費税率のことが国政の議論の俎上にのれば、即、最大の課題となることは間違いないだろうと思うのですが、この政党、なんなのよ?